世の中は、思っているよりおもしろい
建築業界は、今もなお古い常識や慣習が根強く残っている業界。
だからこそ、変えられる部分はたくさんあると思っていますし、
新しいチャンスを掴むための変化に、いち早く取り組んでいきたいと考えています。
自分を卑下するわけではありませんが、私には学がありません。
だけど社会に出てみたら「きちんと仕事をすれば褒められるし、手を抜けば怒られる。
それらの対価としてお金がもらえる」という当たり前の現実が、
すごくおもしろく感じて。同じ時間、同じ材料を使っても、
自分の頭で考えて工夫をすれば高い評価をいただけますし、
それが信頼につながっていく。とても健全で合理的な社会活動だと思います。
最近は、簡単なことがらが難解な言葉で複雑に表現され、偉そうにふるまう年長者が少なくないと感じます。
そのせいで「チャレンジしたいけどできない」と諦めている若者の数は、
たぶん私たちが思っているよりずっと多い。アウルは、これからさらなる成長を目指しており、
そのためには若者の力が不可欠です。経営を通じて、
世の中は実はもっとシンプルだしおもしろいんだと発信し続けることが、いまの自分の責務だと感じています。
長く続く会社に共通しているのは、「正直であること」だと思っています。
だから私たちは、聞かれたことは包み隠さずお答えしますし、
自分たちをいたずらに大きく見せることもありません。
一方、経営目線として掲げているのは「会社を大きく成長させること」。
これから先、建築業界のみにこだわろうとは思っていません。
会社の成長に寄与すると判断できれば、どんなことにも果敢にチャレンジしていきたいと考えています。
私自身、一人親方として働いていた時期もありましたが、
個人ひとりでこなせる物量や金額には限界があります。
組織で働くメリットは、大きな規模の仕事を手がけられること。
求められる質のレベルも高いですし、それが自己成長につながります。
気持ちよく仕事をして、対価をいただき、目の前のお客さまに喜んでもらう。
それを共有できるのも、組織の魅力ではないでしょうか。